学生時代は、同じクラスになった人、席が近い人、部活が同じ人と、気づけば友だちになっていたのに、社会人になったら友だち一人できない。
まわりの人は、職場の同僚と休みの日に出かけたりしているのに……。
そんな悩みを抱える人って案外多いみたいですね。
“社会人から始める友だち作り”のポイントを、この機会に一緒に考えてみませんか?
交友関係の広がりって意外と大変なもの
新しく友だちを作る=良いこと
新しく友だち作れない=残念なこと
そんな風潮がありますが、果たしてそう言いきれるでしょうか?
社会人になれば、仕事仲間が、職場仲間ができます。
友人とは違う関係性を築ける相手です。
また、昔から縁が続いている友だちの存在も大切。
仕事仲間と昔からの友人関係を保つことで精いっぱいという人もいるでしょう。
新しい友達ができないと悩んでいる場合は、じつは、新しい交友関係を築く余裕がない状態なのかもしれませんよ。
友だちが作れない→自信を失っていない?
友だちができないと悩んでいる人の多くは、こんなことをいいます。
「自分じゃ楽しい話もできないし、つまらないって思われそう……」
じつは、この意識から変えていくことが、“社会人から始める友だち作り”のカギです。
子ども時代を思い出してみてください。
その当時、あなたは「○○○さんを楽しませて、友達になってもらおう!」と考えていましたか?
きっと違う。
会話をしたり、目が合ったり、同時に笑ったり……ちょっとしたことがきっかけで、自然と友だちになったはずです。
大人になると、頭で物事を考えてしまいがち。
すると、友達を作るときも、「自分の価値」みたいなものを気にしてしまい、勝手に自信喪失してしまうのです。
それでは、交友の幅も広がりません。
大人になってからの友達作り:「楽しませる」ではなく「楽しむ」のがカギ
相手を楽しい気分にさせることができるから友だちになれる……のではないんです。
たしかに、世の中の人気者と呼ばれる人たちは、人を楽しませる能力に長けています。
ですが、その人たちは、“友だちを作るため”にそうしているのではありません。
それが仕事である場合もあるでしょう。
ですが、多くの場合、「自分が楽しみたいから楽しいことをしている」のです。
大事なのは、あなたが人と一緒に過ごす時間を思いきり楽しむこと。
「友だちになってもらえるかな?」と様子をうかがうのではなく、「とにかくこの時間を楽しんじゃおう!」と思ったほうが、「一緒にいて楽しい人」と感じてもらえるでしょう。
世の中の人全員に好かれようとしないで
友だちが作れないと悩む人が陥りやすいのが、「みんなに好かれよう」という意識の沼。
その結果、表面的な関係しか築くことができず、1~2回会っただけで疎遠になってしまうのです。
世の中には多くの人がいて、その分だけ価値観があります。
出会う人の人数も多いですよね。
ですから、すべての人に好かれ、すべての人と友だちになることは不可能なのです。
だったら、あなたの深い部分を見せて共感してくれる人を見つけると考えたほうがいいでしょう。
共感してくれる人と出会うためには、やっぱりあなた自身の心が赴く場へ出かけていくのがベスト。
「○○に行けば友だちができるかな?」と考えるのではなく、「私は○○へ行きたい」と思って出かけた先で、友情につながる縁を見つけることができるのです。
自分を抑え込んで、人との付き合いをする必要はありません。
友だちは、作ろうと思って作るものではないからです。
作ろうと思って作った友情は脆く、ちょっとしたことで崩壊してしまうし、いつの間にか疎遠になってしまうことも……。
人生を通じて仲良くできる友情を求めているのなら、まずはあなた自身が楽しんで人生を歩むことが何よりも大事です。
その副産物が友情なのですから……。