2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行によって人の流れと経済が止まるだけでなく、さまざまな社会活動が停止したのは記憶に新しいところ。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、対面式のコミュニケーションをともなう婚活パーティや街コン、合コンも例外ではなく、一時的にイベントの実施を控えるようになりました。
こうした流れはいつまで続くのか……。
新型コロナウイルス感染症が収束するまで、人は恋愛を控えなければいけないのか……。
今回はコロナ禍によって変わりつつある「恋活」と「婚活」の現状を見ていきたいと思います。
コロナ禍によって大きく分かれる「自粛派」と「活動派」
コロナ禍では不必要なことを控える「自粛派」と、コロナ禍で大変なときだからこそ経済を回すために動く「活動派」に分かれ、恋愛面でも二極化が進んでいます。
新型コロナウイルス感染症との関わりが長期化する中で、感染拡大当初よりは少しずつかもしれませんが従来の生活を取り戻しつつあるとはいえ、完全に元通りとはいかず……。
将来への不安から、恋愛の優先順位が下がっている人も多いことでしょう。
また、「自粛派」の中でも恋活や婚活を完全にストップしている人もいれば、マッチングアプリやSNSによるオンライン活動は行っている人も……。
一言で「自粛派」や「活動派」といっても、そのさじ加減は十人十色であり、自粛派だから恋愛や結婚に対して本気度が低いというわけではありません。
恋愛や結婚を望んでいる人は、各自が置かれている状況をよく考え、不安や葛藤と戦いながら、自分に合った恋愛の進め方を模索しているのです。
コロナ禍がきっかけで「価値観」や「スピード感」が焦点になる
新型コロナウイルス感染症が収束しない中、デートをする場合、混み合った人気店でも平気な人もいれば、人と距離を保てる屋外のテラス席を望む人も……。
こんな時期だからこそ、「結婚は急がない」という人もいれば、自粛生活で人恋しさが募り、「早く結婚したい」という人も……。
コロナ禍では、良くも悪くも人の本質や価値観が浮き彫りになりやすく、同様に恋愛観も自然と明確になりがちです。
その結果、「価値観が一致した人を見つけやすい」もしくは「価値観がピッタリ合えば、とんとん拍子で話が進む」といったことになります。
いわば、「最初からお互いの本質に触れ、スムーズな恋愛になりやすい」とポジティブに考えることもできるでしょう。
コロナ後は恋愛でのミスマッチが少なくなる？
「withコロナ」「afterコロナ」と呼ばれるような時代になったとき、私たちの恋愛はどうなるのでしょう？
「活動派」は「活動派」との出会いが増え、慎重な「自粛派」は自分とよく似た価値観の異性を探し、コミュニケーションを重ねるようになっていきそうです。
コロナ禍という制限があるからこそ、その中で棲み分けができ、自然とミスマッチが少なくなっていくと考えられます。
また、コロナ禍という大変な時期だからこそ、相手や周りの人への配慮の気持ちが高まり、これまで以上に愛情に満ちあふれた恋愛が増えるはず……。
多くの出会いを経て、運命の人を探す恋愛よりも、限られた出会いの中でしっかり向き合い、相手の本質を知り、愛を深めていく恋愛が、「withコロナ」「afterコロナ」と呼ばれるような時代には多くなるでしょう。
今までの恋愛観をリセットして新たな恋愛へ
何かと制限や自粛を強いられた日々が続いたことで、何気ない毎日がどれほど貴重なものだったのか、気づいた人も多いはずです。
同様に、コミュニケーション活動を制限されたからこそ、家族や友達のありがたみを改めて実感した人も多いことでしょう。
「withコロナ」「afterコロナ」と呼ばれるような時代には、家族や友達とのつながりがいっそう大事になるだけでなく、恋愛や結婚を望む人もますます増えていきそうです。
今は、コロナ禍によって一人で過ごす機会が増え、自分を見つめ直したり、将来のことをじっくりと考えたりする時間をつくりやすい時期。
多くの人の恋愛観や恋愛の様式が変わりつつあるとはいえ、もしかしたら、コロナ禍の今は、気持ちを新たに恋愛を始めるにはうってつけの時期……なのかもしれませんね。
