1970年~1982年度生まれ(現在アラフォー~40歳台)の人々は今、ロスジェネ世代といわれています。
バブルがはじけた時期に就職活動をしなければならなかった、いわゆる就職氷河期を過ごした人たちです。
なんとか就職することができても、その後デフレの波が襲い、給料アップが叶わないまま今に至る人が多くいます。
不可抗力の困難に直面し、今なお苦しむロスジェネ世代の人たちは、結婚面でも苦しんでいるようです。
ロスジェネ世代の不条理! リーマンショックが恋を壊す
バブル崩壊からのデフレという世の流れに翻弄されたロスジェネ世代。
2000万人ほどいるといわれています。
ロスジェネ世代は「団塊の世代」の子どもたちに当たる世代で、この人たちが結婚して子どもを産み、第三次ベビーブームを巻き起こすことが期待されていました。
ところが、そこに立ちはだかったのがリーマンショック。
そのとき、彼ら彼女らはいわゆる結婚適齢期でした。
思いがけないリストラによって別れることになったカップルもいたでしょうし、収入の低迷によって出産をあきらめた人たちもいたことでしょう。
リーマンショックをはじめとする経済不安によって、恋愛をするどころではなかったのです。
ロスジェネ世代の恋愛:一番の問題は低収入であること
結婚適齢期を過ぎても、恋をして結婚することはできます。
ただ、ロスジェネ世代の多くの人はそれをしませんでした。
いいえ、できなかったといってもいいでしょう。
デフレのせいで収入が上がらず、いつまで経っても低収入であるがゆえに、恋や結婚に欠かせない自信が持てなかったのです。
自分が生きていくために働かなければならず、交際や結婚、出産といった人生モデルを考える余裕を持つことは難しかったでしょう。
厚生労働省の調査によると、現在ロスジェネ世代の30パーセント以上の人が未婚だそうです。
ロスジェネ世代は婚期が遅れたために婚活もうまくいかない?
低収入であるがゆえに、必死に働かざるをえなかったロスジェネ世代。
夫婦共働きでやっと安心できる生活ができるという時代ですから、女性もバリバリ働くようになりました。
すると、仕事を差し置いて婚活をするなんてことは難しかったのです。
若ければ若いほど、必死に働いたでしょう。
そんなロスジェネ世代が婚活を本格的に始めるのは、30代後半。
若い人を相手にと求めても、安定した生活を求める人たちはロスジェネ世代をあえて選ぶことはしない……と、ミスマッチが起こるのです。
婚活を始めてもうまくいかず、「自分には魅力がない」「誰にも求められない」という気持ちばかりが大きくなったという人も、少なくないのではないでしょうか。
ロスジェネ世代が持つプライドが危険!
不条理な社会情勢に翻弄されたせいで失われた自信。
それでも年齢は重ねるので、プライドは高くなっていきます。
交際あるいは結婚をしたとき、相手に対して偉そうな態度を取ってしまうことも、少なくないのでは?
自分の思い通りに相手を動かそう、なんて思っていません。
自然とそういった態度を取ってしまうので、自覚がないのです。
ロスジェネ世代の「人のせい」思考が危険!
不条理な社会に翻弄されていたせいで、うまくいかない理由を自分ではなく他人のせいにしてしまうこともあるでしょう。
恋人や奥さんを責めたり、会社を悪くいったり……。
交際や結婚へと進むことができても愛想を尽かされてしまう……という悩みを持つロスジェネ世代も多いのです。
時代の被害者ともいえるロスジェネ世代。
お金や自信がなくても、「結婚したい」という目標を持ち続けることで願いは叶うでしょう。
そのとき、卑屈にならないこと、プライドだらけの人間にならないことも意識すると良さそうです。
社会の不条理を受けてもここまで頑張ってきたロスジェネ世代の人だからこその強さも、大きな魅力のひとつです!