昔からある言葉の中に「恥じらい」があります。
「恥じらいを持ちなさい」とか「恥じらいが足りない」というように使われますよね。
女性はとくに、恋愛で恥じらいを持つように言われることが多々あります。
でも、恥じらいって何?
恥じらいがあればモテるって、そんなの一昔前の話じゃないの?
いいえ。恥じらいって、実は昔から変わらない“美学”なんです。
そもそも恥じらいって何? どういう意味?
恥じらいという言葉は、昔、「男性経験が少ないことを装う」という意味合いで使われていました。
確かに、昔は今よりも性生活に関してクローズな時代。女性は結婚するまで貞操を守ることが良しとされていた背景が理由でしょう。
今は、昔と比べて性への考え方もずいぶん変わりました。
ですから、恥じらいを持つということを考えなくなった人も増えてきているのではないでしょうか。
ただ、やっぱり今の時代でも、恥じらいって大事。
恋愛で、恥じらいがあるかどうかが成就への分かれ道になることだってあるんです。
恥じらいとは品の良さ
やろうと思えばできること、話そうと思えば話せることを、あえてやらない、話さない。
それが品の良さ。
「節度」とも呼びますが、節度と恥じらいって、とても近いところにある言葉ではないでしょうか。
恥じらうときって、何か恥だと感じることがあるとき。すると、ちょっと行動に慎重になり、節度ある行動を意識します。
それが品の良さとして異性の目に映り、恋の可能性が生まれるのです。
反対に、品のなさ、恥じらいのなさによって、恋成就の可能性が潰えることもあるでしょう。
恥じらいとは他人を思う気持ち
ここで、「恥ずかしいな」と感じるときシーンを考えてみましょう。
どんなことが思い浮かびますか?
「人の気持ちも考えず、自分のことばかり見ていて恥ずかしい」とか、「そんなことにも気づけずに突っ走った自分が恥ずかしい」とか……。そう。それが“恥”です。
これって、思いやりを持つことができなかった自分のことが恥ずかしいと感じていることでもあります。
そう。恥じらいって、思いやりなんです。
思いやりがある人のほうが、ない人よりも素敵なのは当然。
恋でも、恥じらいのある人に思いやりを感じて好きになる人は多いのです。
恥じらいのない行動を取ることは、好きな人に「素敵」と思ってもらえるチャンスを捨てることと同じと言えるでしょう。
恥じらいとは危険回避手段
「どうしてあんなにも自分のことを話してしまったんだろ……」という後悔をすることってありませんか?
周囲に言いふらされたらどうしよう……と不安になることもあるでしょう。
そうならないために、人は恥じらいを持ちます。
自分の知られたくない部分を人に見せないようにするのです。
それは、人との関係が重要視されるこの世界で生きていくために必要な危険回避の手段。
たとえば、あなたが恥じらいなく何でも話してしまうことで好きな人に引かれてしまい、恋が実らないというリスクを、恥じらいを持つことで回避できるのです。
古臭くないしバカにしてはいけない。恥じらいの美学を持とう!
恥じらいという一言ではよくわからないけれど、こうやって考えてみると、恥じらいを持つことは、恋愛をはじめ、どんなことにおいても最高の自分を見せることができる美学だということがわかるのではないでしょうか。
「恥じらい? 古臭いな」とバカにしてはいけません。
あなたのまわりにいる、異性にモテる人を思い返してみてください。
何でもあけっぴろげに話しているように見える人でも、肝心なところで恥じらいを見せているのではないでしょうか?
恥じらいとは、品の良さ・思いやり・危険回避手段。
これは、恋愛をうまく進めていくためにも欠かせない要素なのです。