いい大人なのに、我慢できずに言わなくていいことを言ってしまったり、子どもみたいな態度をとったり。そんな経験で後悔をした人も多いのではないでしょうか。
そんな人のために、大人げない人の特徴と、大人げない行動をやめる方法を解説します。
大人げないってどういうこと?
誰の中にも幼い自分はいますが、出さないように振舞えるのが大人です。
それに対して、ワガママを言ったり、人を試してみたり、少しのことで機嫌を損ねたり。大人としての分別がない言動を大人げないと言います。
大人げない人の特徴
大人げない人には、どのような特徴があるのでしょうか?
大人げない人の特徴1:周りの人の状況を慮れない
「大人」と「大人げない人」の違いは、感情のコントロールができるか否かです。
大人げない人は感情のコントロールができません。
周りの人の状況を慮らず、自分のその時の感情を最優先し、気分で仕事を休むなど職場にまで感情を持ち込みます。
自分の思い通りにならないと不機嫌になり正当化します。
これは幼少時の家庭環境の反動とも言えます。
大人げない人の特徴2:自己顕示欲が強い
人が話をしているのに、すぐ割って入って結果的に全て自分の話にする人がいますよね。人の不幸に便乗して不幸自慢する人もいます。
これは、子どもが「凄い!」と褒めてもらいたいときに起こる現象と似ています。
大人の気を惹こうと、ちょっと知恵を使いますよね? 言葉ではなく、わざとふざけたり、気取ったり、得意げに何かを持ってウロウロする行為。
これと同じで、大人げない人は凄いと言ってもらいたい、褒めてもらいたい思いが消化できていないません。
大人げない人の特徴3:全員がライバルである
相手がどこの誰であろうと張り合います。何においても負けたくない。その姿は、まるで子どもが駄々をこねているようです。
人を認められないのに、自分は認めてもらいたい。そのため、見栄っ張りで、嘘や無駄な買い物も勝つための手段になってしまいます。
仕事でも、協調する・人を尊重することはなく、自分の意見が通るように仕向け、通らない場合、いつまでも文句を言います。
この心理は、否定されることへの拒絶。自分が認められない=否定になっているのです。
大人げない人の特徴4:人と物にあたる
大人げない人は、自分は正しいと思って行動しているので、他人のちょっとしたミスすら許せません。自分の計算や思惑が外れてしまうためです。
感情が爆発し、人や物に八つ当たりします。思惑が外れたことだけに焦点を当て、ネチネチ引きずります。
怒りの元は悲しみですが、思い通りにならないことが悲しく、人に罵声を浴びせ、ドアをものすごい勢いで開け閉めしたり、物を投げたり……。
頭では理解していても、怒りを抑えることができません。
大人げない人の特徴5:勘違いする
説教や自慢話、過去の武勇伝が延々と続く人。
周りの人は「しょうがないな」と思って何も言わないのに、自分は認められてると思っているなど、勘違いや思い込みが強い傾向があります。
このようなタイプの人は、男性の場合は追い越せない父親、女性の場合は敵わない母親を持つ人が少なくありません。
大人げない行動のデメリット
男性なら出世に、女性なら結婚に直接的に関わってきます。
特に女性は、姉御肌と勘違いして横柄な言動や陰口をたたくなど、気付かずに得意げにやっていると、ちょっとしたときに出ますから、どんなに美人でも男性はドン引きです。
大人げない行動をやめるには?
他人に認めてもらいたい。褒めてもらいたい。勝っていたい。
このように自分と他人を比べている状態は、他人中心に生きていることと同じ。自己中心的な言動も、実は他人軸で自分を動かそうとするために生じるものです。
自分と同じように他人も何かを感じ、意見を持っている、そうやって世の中や社会は回っていると大局的に見る努力で、自分を認め他人を尊重できるようになるでしょう。
大人げない行動には、幼い頃に消化できなかったことが大きく影響しています。
誰にでも心の中に幼い自分がいますが、コントロールできるのは自分だけ。
思い切って大人になるほうが、充実した楽しい毎日を送れますよ。

監修者:グレース椿宮
- 占い師/コラムニスト プロフィール
鑑定歴20年。
生年月日から導く一人一人の潜在心理と、環境・統計・数学を掛け合わせ独自開発した「行動分析術」で、現実的に解決するご提案を得意とする。
第六感より野性の勘で動く、無所属自由派。