大好きな人と結婚したい。
そう想う気持ちは誰の心にもあるでしょう。
ですが、幸せな結婚生活へと進んでいくためには、「あなたが誰を好きか」という視点よりも重要な視点があるかもしれません。
自分の身を破滅させるのが愛?
「私は●●さんが好き」
この気持ちを最優先にして恋愛に向き合うとしましょう。
好きだから、自分のこと以上に相手のことを想ったり、相手に好かれようと努力したりしますよね?
それはそれで、大事なひとつの恋。そこまで一人の人を愛することができるのは、幸せなことです。
毎日、大好きな人のことを想いながら寝る、手が届かないくらい素敵な人への想いに身を焦がすこと……それらも否定はしません。
ただそれは、単なる恋愛ならばの話です。
結婚は一生モノ
結婚を考えない恋なら、あなたが誰を好きかの気持ちに沿って、身を焦がすほどの恋をしてもよいでしょう。
「燃え上がった恋だったな……」と、あとからふり返るのも楽しいかもしれません。
ですが、結婚ではどうでしょう?
結婚相手と一緒にいる間、身を焦がし、自身の破滅も顧みなかったら……。
永遠の愛を誓うはずの結婚なのに、終わりを迎えてしまうことになりかねません。
それに、あなたが相手を好きな強さと同じくらい、相手があなたを好きになってくれるとは限りません。
「私は●●さんが好き」という気持ちを大事にしすぎると、相手との気持ちに差が生まれてしまう可能性もあります。
片想いならぬ、過多想い状態です。
好きすぎて自分を見失う
分かりやすい例をひとつ。
大好きな人とカップルになって、一緒に住み始めました。
初めのうちは、ラブラブな雰囲気で楽しく過ごしていましたが、徐々に、彼が彼女につらく当たるようになりました。
「洗濯物のたたみ方が雑」
「もっと料理を勉強しなよ」
「どうしてオレの気持ちがわからないの?」
はたから見たらDVですが、彼女はそれでも別れません。
だって、彼のことが好きだから。
そのうち、彼女は「自分の能力がないのがいけないんだ」と考えてしまうようになります。
どんどん自信がなくなって、笑顔も少なくなっていく……。
こんな恋、幸せではないですよね?
「私は●●さんが好き」という気持ちを大事にしすぎると、肝心の自分自身を見失ってしまう危険があるんです。
自分を好きになる恋を目指そう
恋愛止まりではなく、結婚へと進んでいく恋をしたいのならば、あなたが誰を好きなのかということから一旦離れることをしてみてください。
そして、あなた自身、誰と一緒に過ごしているときの自分を愛してあげられるか、考えてみましょう。
生涯という長い年月をともに歩むとき、「この人は私を理解してくれる」と想えることはとても重要。
だって、誰だって、「誰かに必要とされている」と感じたり、「あなたは間違っていないよ」といってもらいたかったりするものだから。
自分はこれでいいんだ、という安心感や自信は、生きていく上で欠かせない気持ち。
その気持ちを持たせてくれる相手こそ、生涯をともに歩むパートナーとして最高の相手といえるのです。
あなたの幸せな顔を喜んでくれる相手を
劣等感を抱き、常に浮かない顔をしているあなたを見て何も感じない人……。
そんな人は、あなたのパートナーになる資格はありません。
あなたがイキイキと生き、楽しそうに笑っている顔を見て、その笑顔を大事にしたいと想ってくれる人こそ、パートナーになる資格がある人なのです。
「この人と過ごすときの自分が好き」
そう想えれば、自然と笑顔になれるはず。
そんな結婚相手選びをしてみては、いかがでしょうか?