29歳独身。まだ20代、だけど、とにかく結婚の文字がちらつく。
そんな女性も多いのではないでしょうか。しかし、そんなあなたに今必要なものは一体なんなのでしょう。
「もう一人で生きていくの。結婚しないと思う」
そんな人もいらっしゃるでしょう。逆に、
「まだまだ!これから良い人見つけて結婚するのよ!」
という人もいらっしゃるでしょう。しかし、どんな人でも、今やるべきことがあります。
それは終活。
人は一人で生きられると思う人も多いでしょう。
しかし、生活はできても、病気になったら病院に、何かあれば役所に……など、私たちは他の人に助けられて生きているのです。
そもそも終活って何?
終活と聞くと、60代~80代位の、いわば老年になった人が自分が死ぬ時のことを考えて動くこと、という認識だと思います。
それは正しいですが、実は老年になった人がするだけのことではありません。
20代でも30代でも、今生きている人が自分の未来を考えること、それが終活なのです。
生きがいとはなに?
さる先生がこうおっしゃったそうです。
「生きがいとはキョウイクとキョウヨウ」
キョウイクとは教育ではなく「今日行くところがある」、キョウヨウは教養ではなく「今日用がある」。
これらがなくなったら、生きがいとは一体何になってしまうのでしょう?
今は友人に会ったり、会社に行ったり、家族と会うなどと、毎日のように行く場所や用事があります。
でも、50代、60代と歳を重ねていくと、自分から動かなくてはそれはなくなっていってしまう。
ですから、今自分の周りにある縁を大切にすること、それが生きがいへと繋がっていくことになるといえるのです。
エンディングノートはいつ書いても良いもの
終活というと、お墓を用意したり、遺言書を書いたり……、と暗いイメージをお持ちの人も多いでしょう。
しかし、それは終活のある一面だけ。本来の終活に、定義はないのです。
あなたが、今やりたいと思ったことをやる、それも終活の一つになります。
例えば、最近流行りにもなりました、エンディングノート。自分の最後を決めることができるノートです。
これも、何も死が近いから書かないといけない、ということはありません。
今、心に余裕があるときだからこそ、自分を振り返るために書くことができるノートともいえます。
実際、今では大学の授業などでエンディングノートを書くというものがあるそう。
今まで自分が生きてきたことを棚卸しするために書く……それがエンディングノートです。
20代でもできる終活とは?
今や人口のかなりの数を占めるのが60代以上の高齢者です。しかし20代の人達にとって、60代や70代の人たちの生活を知るということはなかなかありません。
実際、その年齢の知人などは祖父母程度だという人がほとんどではないでしょうか。
しかし、将来のことを考えるのであれば、その人達が一体どんな暮らしをし、どんなことに困っているのかを知ることが大切です。
たとえば、地域で催される60~70代向けのセミナーに参加してみる。今や30代・40代でも参加する人が増えているそうです。
そういう所に行かなくても、その年代の人たちのことを知ろうと世間に目を向ける。それが20代でもできる終活の一つではないでしょうか。
20代とは、いわば人生これからの時。そんな時に自分を振り返る時間を持つことは、とても大切です。
どんな形であれ、人生について考える時間を持つ。そうすることで心に余裕が生まれる。
心に余裕があれば、周りにも目を向けることができます。それが、大切なのではないでしょうか。