一人でも不自由しない便利な世の中になったことに加え、経済面や選択の自由を理由に、結婚を考えられない男性が増えています。
しかし、そうした社会的背景とは別に、相手の女性の人生もかかっている結婚から逃げる男も急増しています。
この現実は見逃せません。
「タイミングが来たら結婚する」と約束して5年。タイミングって何?
相談者のケイコさんはこう話します。
3年くらい前からお互い経済的にも安定して同棲。
何の問題もないけど、まだ結婚してません。
結婚の話を切り出すと、彼は肝心な答えを避けるので喧嘩にもなりますが、謝ることもなく、平然と“僕はケイコが大好き”とか“結婚なんて紙だけ”とか“結婚は視野に入れてる”と言うだけ。
タイミングって何でしょうね?
彼は、自分に都合の悪い話になると、話を変えて自分が得意な話をマシンガントークで捲し立てます。
私が呆れて黙るまでずっと。
そうやって切り抜けるというか、大事なことを放置するから、私も意地になっちゃって。
ケイコさんのように、プライドや意地、または、今の彼を逃したら新しい彼がいつ現れるかわからない不安から、相手の行動ではなく言葉だけを信じてズルズル付き合う女性が相当数います。
そんな女性は必ずといっていいほど「悪い人ではないんですよね」と付け加えるのです。
自ら「悪い人」の基準値を下げている女性は、こういう男に振り回されやすい傾向があります。
ケイコさんに普段の彼の行動を尋ねると、「今はタイミングじゃない」と決断を避けてきてる人生だそうです。
仕事に必要な昇級試験や資格取得の場面では、理屈をこねて勉強もせず、結果的に試験は受けないとのこと。
同期とは既に差がついてしまってると言います。
最近になり、ケイコさんはどんな場面でも言い訳をして動かない彼だということに気が付いたようです。
動くのは、友達との遊びやデートのときだけだとか。
要は、責任がない場面は動く。まるで子供。
その視点から言うと、彼が大事なことを言うタイミングは大人になった時です。
とはいえ、30代半ばになっても、その場しのぎで、自分の都合に合わせて事実を歪曲することもあるという彼には、大人になるタイミングは永遠に来ないでしょう。
結婚したい女性のほうから、さっさと切り上げるべきです。
転職と再婚を繰り返す彼。その理由に愕然!
別の女性、現在35歳のユカさんのケース。
結婚に少し焦った時に出会った優しい居心地の好い男性が今の彼。
ちゃんと話して結婚を前提に付き合って4年。
ところが、彼の親にもまだ会えていないそうです。
話ばかりで実行しない彼を不審に思い調べたところ、彼は38歳で転職9回、結婚3回だったとのこと。
それを切り出した時の彼の第一声が「俺のせいじゃない!」。
「愕然としましたね。そんな子供っぽいこと平気で言うなんて」とユカさんは話します。
転職と離婚の理由を聞くと、すべて同じで、「俺には合わなかった」そうです。
そこでユカさんが気付いたことは、彼が自分に都合の良い持論を展開させる人だということ。
出会った当初、「優しさ=楽」な共依存で引き合ったことが垣間見えます。
逃げグセ男は、彼女のことを「許してくれる人」としか見ていないため、結婚相手とは見ていません。
その生温い環境を、できるだけ維持しようとズルズル時間稼ぎするのが逃げ癖です。
そんな逃げ癖男を一言にまとめると「幼稚」に尽きます。
肉体と精神の成長が乖離している状態で、「事情」と「都合」の区別もついてません。だから厄介なのです。
若い頃は良いでしょうけれど、年齢を重ねると仕事に表れますから、収入にも大きく影響してくることは確実です。
そういったことも踏まえて、女性は結婚相手に相応しいかどうかを見極める必要があります。
もし、彼が逃げグセ男だとわかったら、自分自身と人生を守るために、自分も逃げ女になることが賢明です。